仮設分電盤とは?
仮設分電盤とは、工事期間中に使う電源を各作業場所へ安全に分配する移動式の分電盤です。
工事が始まったその日から現場に電気は必要です。
その電気を安全に支えるものが仮設分電盤なのです。
主幹ブレーカー・分岐ブレーカー・接地(アース)を1台にまとめ、複数の電動工具や照明へ同時に電気を供給します。工事完了後は撤去するため「仮設」と呼ばれます。
仮設分電盤が担う役割
- 安全の確保:漏電による感電・火災を防げる
- 電力の分配:負荷・用途ごとに回路を分けられる
- 取付のしやすさ:下部開口で電源線を接続しやすい
- 漏電箇所の特定:どの回路で漏電したかを切り分けられる
※ 漏電遮断器の設置位置について(→ 準備中)
現場では、照明・電動工具・溶接機・ポンプなど多様な機器が同時に電気を求めます。求められる電力は現場ごとに違うため、その現場に合った仮設分電盤を選ぶことが、重要です。
仮設分電盤の種類
仮設分電盤の種類

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01.電灯盤(電灯分電盤)
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電灯盤は、現場で最も多く使われる単相三線、単相二線の基本の盤です。
なぜ基本の盤かというと、ご家庭でも使用されている100Vのコンセント用電源として運用が出来るためです。
コンセントの他、照明・電動工具として活躍します。
送電方式は単相3線式が主流。中性線欠相保護付きの漏電遮断器を使用することで、万一中性線が欠相しても、異常電圧による機器の焼損を防げます 。
- 用途:照明、一般的な電動工具、コンセント
- 電圧:単相三線100/200 、単相100V or 200V
- 特徴:現場で最も汎用的に使われる基本の盤

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02.動力盤(動力分電盤)
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動力盤は、三相三線200Vまたは400Vを分配するモーター機器のための盤です。
ポンプやコンプレッサーのような力の要る機械"動力"を回すには、家庭用とは別系統の電気が必要になります。それが三相三線という送電方式です。
モーターは起動時に大きな電流(起動電流)が流れるため、その分を見込んだ容量選定が欠かせません。
なお、動力盤は英語の Power(動力)の頭文字をとって「P-●●」という型式で呼ばれることがあります。
- 用途:ポンプ、コンプレッサー、溶接機など動力機器
- 電圧:三相3線200Vまたは400V
- 特徴:起動電流を見込んだ容量選定が必要

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03.主幹盤
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主幹盤は、ガスの元栓と同様に、全ての大本となるスイッチです。
現場全体の電力を一手に引き受けるため、大容量のブレーカーを選定することが多いです。複数の盤を系統立てて管理したい、中〜大規模の現場で使われます。
- 用途:現場全体の受電・各分電盤への振り分け
- 特徴:大容量。中〜大規模現場の電源管理の要

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04.遠隔操作盤
「リモオンLINE」
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リモオンLINEは、電源操作のために盤まで歩く時間を短縮する遠隔操作盤です。
家電をどこでも外出先でも操作が出来るあの便利機能を仮設分電盤に取り入れました。どこからでもスマホ・PCを使って回路をON/OFFできます。
- VVFケーブルのみで接続でき、LANや専用ケーブルは不要
- 最大256台まで接続可能、通信距離は約100m
- 専用アプリ不要。スマホ・PCのブラウザで操作
- レンタルにも対応
現場から事務所までの距離が遠い案件や、高層ビル、ロジスティクスセンターなどの大規模な現場の、移動時間を大きく短縮出来ます。
仮設分電盤の選び方|5つのポイント
仮設分電盤は「とりあえず置けばよい」ものではありません。現場に合わない盤を選ぶと、ブレーカーが頻繁に落ちたり、回路が足りずに増設が必要になったりと、かえって手間が増えます。選定時に押さえるべき5つのポイントを解説します。
① 主幹容量(アンペア数)
同時に使う機器の合計容量から、主幹ブレーカーの容量を決めます。現場のピーク時の使用電力を見積もり、安全率を上乗せして選定するのが基本です。容量が不足するとブレーカーが落ち、大きすぎると過剰なコスト・サイズになります。将来の増設予定も見込んで決めると安心です。
また、発電機から電力を供給する場合は、発電機側のブレーカー容量よりも主幹ブレーカー容量を低く設定しておくと、トリップした際の影響を最小限にとどめられます。(→ ブレーカー容量と安全率について|※リンク先ページは準備中)
② 電圧・相数
使用する機器に合わせて、単相100V/200V、三相200V/400Vのいずれが必要かを確認します。照明・一般工具中心なら電灯盤(単相)、モーター機器を使うなら動力盤(三相)が必要です。両方を使う現場では、電灯盤と動力盤を1面にまとめた 電灯動力盤 を使用することもあります。
③ 分岐回路数
作業区画・職種ごとに回路を分けられるよう、必要な分岐回路数を確保します。回路を分けておくと、1つの回路がトラブルを起こしても他への影響を抑えられ、管理もしやすくなります。予備回路を1〜2回路持たせておくと、急な増設にも対応できます。
④ 重量
仮設分電盤のボックスは、防雨・防塵構造という点では製品ごとの差が大きくありません。むしろ現場で効いてくるのが「重量」です。 広い工事現場では、盤を人力で持ち運んで設置・移設する場面が何度もあります。重い盤は運搬の負担が大きく、作業効率にも安全にも直結します。
セフティー電気用品では、軽量で移設に便利な 樹脂製の仮設ボックス をラインアップしており、併せて軽量で持ち運びやすい アルミ製の仮設分電盤用スタンド もご用意しています。「持ち運びやすさ」まで含めて現場をサポートします。
⑤ 購入かレンタルか
長期の現場や繰り返し使う場合は購入、短期・単発の現場ならレンタルが向いています。目安として、おおよそ12か月以上使用するなら購入した方が安価と言われます。一方でレンタルは初期コストを抑えられ、保管・メンテナンスの手間もかかりません。セフティー電気用品では購入・レンタルの両方に対応しており、現場の期間や頻度に合わせて選べます。
何に使う?用途別・仮設分電盤の選び方
仮設分電盤は、現場の規模よりも「何につなぐか(用途)」で選ぶのが基本です。まずは下の3タイプから、自分の現場が当てはまるものを探してください。
◆ かんたん振り分け
- 照明・電動工具だけを使う → 電灯盤(L-●●)
- ポンプ・コンプレッサー・溶接機などモーター機器を使う → 動力盤(P-●●)
- その両方を使う → 電灯盤+動力盤、または電灯動力盤
まずはここで大まかな当たりをつけて、下の詳しい説明へ進んでください。
照明や電動工具を使う現場には? → 電灯盤(L-●●)
照明、電気ドリル、工事用リール、ハンドランプなど、単相100V/200Vの機器が中心の現場には電灯盤が適しています。内装工事や改修現場など、大がかりな動力機器を使わない現場の多くはこのタイプでカバーできます。
- 主な接続先:照明、電気ドリル、工事用リール、ハンドランプ、一般コンセント
- 電圧:単相100V/200V
ポンプや溶接機などモーター機器を使う現場には? → 動力盤(P-●●)
モーターホイスト、水中ポンプ、電動コンプレッサー、パイプレーターなど、三相3線200Vまたは400Vの動力機器を使う現場には動力盤が必要です。モーターは起動時に大きな電流が流れるため、その分を見込んだ容量選定が欠かせません。
- 主な接続先:モーターホイスト、水中ポンプ、コンプレッサー、パイプレーターなど
- 電圧:三相3線200Vまたは400V
照明も動力も両方使う現場には? → 電灯盤+動力盤 or 電灯動力盤
照明・工具と動力機器の両方を使う現場では、電灯盤と動力盤を組み合わせて設置するか、両方の機能を1面にまとめた電灯動力盤を使用します。1面にまとまっていると設置スペースを抑えられ、複数機器が混在する現場でもすっきり管理できます。
盤が現場内に点在する大規模現場には? → 電灯盤+遠隔操作盤
高層ビルやロジスティクスセンターなどの大規模建築工事では、盤が現場内に点在し、電源操作のたびに往復するのが負担になる場合があります。こうした現場では、電灯盤と遠隔操作盤リモオンLINEを組み合わせて運用できます。手元のスマホ・PCから回路をON/OFFできるため、盤まで足を運ぶ手間がなくなり、管理の負担を大きく減らせます。
仮設分電盤は「送電方式」で選び、迷ったら作り手に相談を
仮設分電盤は、供給する電源の送電方式で種類が決まります。単相3線100/200Vなら電灯盤、三相3線200Vまたは400Vなら動力盤。両方を使う現場なら、電灯盤と動力盤を1面にまとめた電灯動力盤を選びます。そのうえで容量・回路数・重量、購入かレンタルかといった条件を重ねて、現場に最適な一台が決まります。
とはいえ、条件を一つずつ突き合わせて選ぶのは手間のかかる作業です。使用する機器と電源の仕様さえ教えていただければ、最適な構成を私たちが選んでご提案します。カタログから探すより、確実で早いはずです。
セフティー電気用品は、40年以上にわたり仮設分電盤を作り続けてきた専門メーカーです。標準品の販売から、ネジ1本単位のオーダーメイド、レンタルまで対応し、すべて自社工場で製作しています。
- お見積りは1時間以内、図面は24時間以内に提出
- スピード提供・最短翌日納入に対応
- 1台から量産まで、専任担当がご対応
「この現場にはどれが合う?」「こんな仕様はできる?」——どんなご相談でもお気軽にどうぞ。現場に最適な一台を、最速でお届けします。
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